2012年2月20日月曜日

松井冬子展をみてきました。

ずっと、展覧会などの感想も書いていなかったので、久しぶりに記録しておこうかと・・・

横浜美術館で、2012/3/18まで開催されている、「松井 冬子 展 世界中の子と友達になれる」を見てきました。

何年か前、今回の展覧会のサブタイトルにもなっている「世界中の子と友達になれる」という作品をみて、印象に残っていて、その後、ときどき見聞きするようになった日本画家なので、見に行ってきました。

精神的な世界を表現しようとしているのはわかるものの、 全体的に不気味な感じのするものが多いです。

ルドンやムンクなど比較的不気味な感じの作品は好きなものの、痛みや鬱屈した情念のような内面にあるものを、さらけだすような意味合いで内蔵が描かれたりしているところが、あまりに直接的というかグロテスクで私の好みではありませんでした。

また、デッサン画なども、かなり緻密に描かれたものも展示されていましたが、なんか惹きつけられる感じがしませんでした。
特に人物の肉体的な表現はバランスが悪い感じがしました。それも狙いなのかもしれませんが。

とはいっても、
「世界中の子と友達になれる」の他にも、「ただちに穏やかになって眠りにおち」、「この疾患を治癒させるために破壊する」などは、不思議な静寂感と多少の不気味さのある世界が描かれていて、いいと思いました。

最近の現代アートとの関係もあってか、言葉による表現と画との対応が無理やりというか強引な感じがして、タイトルも、絵の説明もなんだか意味がよくわかりませんでした。

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