2010年7月31日土曜日

洋販ラダーシリーズ

簡単なものから多読を開始したかったのだけど、多読向きのレベル別リーダーは薄いものでも5~6百円ほどするので、百万語を目指すとかなりの冊数を読むことになるので、できるだけ図書館で借りることを考えました。
しかし、市内の中央図書館にいっても置いてあるリーディングの教材がそもそも少なく、あっても簡単なものは借りられていて予約まで入っているので、図書館の書棚に並んでいるものの中から、できるだけ簡単なものを探したところ、洋販ラダーシリーズというシリーズが並んでいたので、読むことにしました。
英語多読完全ブックガイド[改訂第3版]によると、このシリーズはレベル1のものでもYL(読みやすさレベル)が3前後なので、YL0からはかなり離れているように思いましたが、まあ、いきなりペーパーバックを読むのに比べれば簡単だろうから、読むことにしました。
このシリーズは、レベル2まではすべての、レベル3からは中学レベル以上の単語について、後ろに意味が書かれているので、わからない単語があっても、簡単に調べられるようになっています。
最も、多読は英語多読研究会SSSで3原則としている、
  1. 辞書は引かない (引かなくてもわかる本を読む)
2. 分からないところは飛ばして前へ進む (わかっているところをつなげて読む)
3. つまらなくなったら止める (1 2 の原則で楽しく読めない本は読まない) 
によって、速く英語のまま辞書を引かずに読むのがよいのでしょうが・・・

まずは、Run,Melos,Run―走れメロス (洋販ラダーシリーズ)びんの小鬼 (洋販ラダーシリーズ)薮の中 (洋販ラダーシリーズ)を借りて読んでみました。

このうち2作は太宰治と芥川龍之介の作品を基にしていて、原作を小さい頃読んだ覚えもあるので、借りてみました。

このくらいのレベルだと、多少わかりにくくてつっかかるところもあるものの、ほとんどの単語がわかるので、一気に読むことができました。
ただ、先日読んだレベル0に相当する本Between Two Worlds: Easystarts (Penguin Readers Simplified Text)と比べると、楽に読めるとはいえず、図書館の本を読む一方で、もう少し簡単なものを買って読もうと思いました。

とりあえず、上の3冊で読んだ語数は13450語になります。

2010年7月29日木曜日

英語の多読

私の英語力はTOEICで700から750点くらいのレベルなのですが、昨年の秋頃から、さらに英語力を向上させたいと思って、CNNを聞くようにしても、どうも良くわからないし、英単語を覚えるために単語本や英文法の本をいまさらながら読んだりしているものの、今ひとつ英語力が伸びている感じがしないので、
やはり、英語の本をたくさん読むのがよさそうと思ったものの、ペーパーバックを読むのも難しくて途中で疲れてやめてしまうから、学習者用の副読本のような語数を抑えたものでも読もうかと思っていたところ、先日、英語多読完全ブックガイド[改訂第3版]という本をみかけたので、買ってみました。

中をみると英語多読研究会というものが存在していて、そこの人がまとめている本で、最初にSSS(Start with Simple Stories)方式の多読法というものについて書かれていて、多読する人にお薦めの本を独自の読みやすさレベル(YL)別に紹介し、さらに英語学習者向きの約13000冊の、英語学習用図書や児童用学習絵本、絵本を含む児童書や一般書について、内容やYL、総語数などが紹介されています。
ここでの読みやすさレベルは、単に使用語数などで分類されたものではなく、実際に多読をしている人の声を集約して作成したものだそうで、読みやすさのレベルを文字が無く英語を知らなくても読めるレベルを0.0、難しくて学習に適さないものを10.0として表したものだそうで、実際の学習者にとって参考になる数値だと思います。

当初、やさしめの英文といっても、使用語数1000から2000語程度の本を読もうかと思っていましたが、
このSSS方式によると、一般的な英語学習者の場合、使用語数が少ない絵本のようなものや、1冊に知らない単語が3語以内の読むのにほとんど疲れないような、本当に易しいと思うようなものを多く読むことから始めて百万語程度読むとよく、多少英語に自信がある人でも数百語程度のものからはじめたほうがよいようなことが書かれていて、
興味を持って、英語多読研究会SSSのサイトを見たところ、分速120~200語程度でを目安に、レベルを上げていくのが良いようです。

また、サイトには多読開始時のレベルの決め方として、Penguin Readers Easystartsという、使用語数が200程度で総語数が900語程度の非常に簡単なシリーズから1冊選んで読んでみて、4から10分かかる人は、SSSでいうところのレベル0からはじめるのがよさそうで、
Between Two Worlds: Easystarts (Penguin Readers Simplified Text)という本を読んでみたところ7分以上かかりましたた)
Penguin Readers Easystartsや同じレベルのもので10冊以上(1万語以上)読むことを勧めているようなので、易しいのを読み始めました、また、百万語をめざして読んだ語数の記録を始めてみました。

適宜、読むのに使った本もブログに載せようと思います。

2010年7月9日金曜日

きみのためのバラ

池澤夏樹著、きみのためのバラ(2007.4発行)を読みました。

内容は「新潮」や「考える人」などに初出された短編8作を集録したもので、タイトルと同じ短編が最後に置かれています。

誰にも程度の差はあれ、つらいことや嫌なことがあったり、逆に良いことや奇蹟のような素晴らしいことがあったりするし、ちょっとしたことが嬉しかったり悲しかったりする。
そんな、ちょっとしたことから重いことまで、いろんなことにあった人たちの心情を垣間見るような感じがしました。

人と人は言葉を交わしても相手のことを考えなければ本当の会話にならないし、相手を思っても気持ちが伝わらなかったり、相手のことを理解できないこともあるし、逆にうまく言葉で表現しなくても痛いほど気持ちが伝わったりします。そういった会話というか気持ちのやり取りが感じられる作品だとも思いました。