2010年10月19日火曜日

ドガ展をみてきました。

横浜美術館で行われている、ドガ展を見てきました。

踊り子の絵や競馬の絵が有名だと思います。今回の展覧会の目玉も、エトワールというバレリーナを描いた非常に代表的で有名な作品。

横浜ということで家から近く、ドガの絵は、美術館などで時々目にするものの、まとまった形で見たことは無かったので観ることにしました。

展示は3章構成
1章は古典主義からの出発、ということで初期(50~60年代)の頃の素描と油彩の作品を中心に展示されていて、
2章では、実験と革新の時代、ということで、エッチングやリトグラフ、パステル画なども含め、肖像画と風俗画を融合したことを特徴とする作品などが展示されていました。
最後の3章では、綜合とさらなる展開として、裸婦や踊り子などのパステル画やそのための素描、写真などや、アトリエに残された蝋の彫刻から作ったブロンズ像や、パレット、帽子、バレエシューズなども展示されていました。

資料的な価値として、3章のブロンズ像やパレットなども興味深く感じましたが、今回は展示の目玉である、「エトワール」がやはり一番良い作品というか感動できる作品だと思いました。
照明の具合や展示の仕方の効果もあると思いますが、とても奥深い色合いを感じ、画面を構成する色彩自体がとても綺麗に感じられました。
また、最初の方で展示されていた素描が、とても細かく描きこまれていて服が体を覆う感じや襞の様子が自然な感じでとても良く伝わってくる素描だと思いました。特に青色の紙にハイライトを加えている素描も素晴らしさを感じました。

他に、綿花工場の様子を描いた作品や肖像画、裸婦などにも独特の雰囲気をもっていて惹きつけられるものがありました。

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