2009年3月13日金曜日

伊庭靖子展を観てきた。

昨日(3/12)、鎌倉の神奈川県立近代美術館に行ってきた。
美術検定合格者向けのメールマガジンの抽選で当たった招待券で観に行ってきた。

鶴岡八幡宮の入り口に程近い鎌倉館は、3/22まで「伊庭靖子展 -まばゆさの在処-」を行っている。
クッションなどのリネンや、果物、プリンといったものを自然光のもとで撮影し、その写真を元にキャンバスに油彩で描いた近年の約40点の作品が展示されていた。
写真に固定された瞬間をさらに絵として描いているので、もともと動くものではない対象だけど、光の加減を含めた、ある瞬間をとてもリアルに捉えた感じの作品たちだと思った。
近づいて見るとキャンバス表面や絵具の跡などが見える一方、写真と同じようにボケ味も表現されていて、磁器の表面に写りこむ光の反射やクッションの微妙な陰影などがとてもリアルに感じられた。
大きいキャンバスに描かれた作品は、そのリアルな質感を感じ、静かな中に綺麗で清らかな印象を受けるものが多かった。
この絵を飾ることを考えると、あう場所のイメージが沸かなかったけど、絵自身はどれも綺麗な感じで、身近なものの持つ美的なものを引き出している感じがして、いいと思った。

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