2012年1月9日月曜日

2012年資本主義経済大精算の年になるを読みました

2012年 資本主義経済 大清算の年になる(高橋乗宣・浜 矩子 著、2011.11発行)を読みました。(読んだのは電子書籍版です。)


エコノミストとして有名な二人の著作、Sony Reader Storeで電子版が期間限定で割引になっていたので、購入してみました。

先進国の債務超過による財政悪化や、グローバル化による市民社会の広がり、資源などのインフレと相反するデフレ経済の同時進行、などといった、世界経済の現状というか資本主義の行き詰まり、日本の現状など、経済全般の状況について書かれた本。
特徴的だと思ったのは、今後のドル安で1ドル50円となるという見方(テレビなどのコメントで聞いたこともありますし、他の本でも書かれていることではありますが)と、円の影響力について隠れ基軸通貨という表現で書かれている点。

1ドルが50円になるという、キャッチーなコメントは、まあ、瞬間的な変動も考えれば十分ありえると私も思うものの、いったもの勝ちなところもあるので、すこしずるい感じもします。
円の影響力については、ニワトリが先か卵が先か的な議論にも思えるものの、あまり、こうした見方は聞いたことがなかったので、 少し新鮮に思いました。

現状、話を見聞きする範囲でも、円安要因、ドル安要因、経済環境を変化させる要因はさまざまあって、欧州の現状や日米の今後についても、エコノミストの間にもいろいろ意見があり、どうなるかわからないように思います。
このまま円高がしばらく続いて産業が空洞化したところで、今度は財政状態の不安から円安になったり、スタグフレーションがきたりとかってことにならないことを願う、今日このごろです。

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