2012年1月22日日曜日

第十二の予言 を読みました


第十二の予言    決意のとき (聖なる予言)(ジェームズ・レッドフィールド著、山川 紘矢・山川 亜希子 訳、2011.12発行)を読みました。

小説じたてで、スピリチュアル系の本としてはベストセラーとなり広く読まれた(と思う)聖なる予言から続く、4冊目となる本です。

これまでと同様、隠された知識(文書)が出回りはじめ、それやそれに関連した勢力との争いや話し合いをもちながら、少しずつ知識をみにつけ、意識をたかめた素晴らしい世界にいたろうとする話。
今回はセドナとシナイ山といった、スピリチュアルの聖地のようなところで繰り広げられます。
今回は、神の世界といった宗教要素が比較的強いです。
宗教によって唯一性を謳い排他的なものもあるがそれは唯一の神の世界の表現の違いで本来同一のもので、今後宗教の統一が課題というような、神の世界や死後の世界などが後半にはでてきて、もともと多神教というか、いろんな神様や仏様をなんとなく意識するような日本人には、少し違和感を感じるように思います。

基本的に、古い物質的な世界観から離れ、直感や共時性を大事にして高い意識とつながった状態、 あるいは高い意識レベルを保つことで、すべてが繋がった愛のあふれる世界にいたろうといったようなメッセージを中心としていて、
ある意味非論理的であったりしますが、もともと論理や還元的、物質的な現在の世界観が行き詰まりを迎えている現状に対するテーゼというところなので、仕方のないところ。
スピリチュアル系やポジティブシンキングなどのように、否定そのものが否定されるような、まあ正しいというか、それはそうだけど、なかなかそうはいかないといったことを、この小説では、主人公が高い意識レベルに達しながらも、なにかをきっかけにそこから離れて不安感や憤りをかんじてしまう、といった形で表現されています。

まあ、他人も含めて全てがつながっているように感じ、他人や全てのことが自分と同様に大事に思え、平和で愛にあふれた世界になれば言うことはないわけで、ひねくれずに素直に読めばいい本かも。

 



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