2012年1月3日火曜日

もしドラ を読みました。

岩崎夏海著、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら、を読みました。

表紙、タイトル、中身、それぞれの特徴から、数年前に話題になっていたものの、ドラッカーの本も読んだことはあるので、わざわざ読むほどのことはないと思っていたのですが、SonyReaderStoreから電子書籍版が出ていて、今更ながら読んでみることにしました。

ドラッカーのマネジメントのエッセンスとも言える部分をぬきだしつつ、高校野球のお話としてまとめられていて、読みやすいです。
経営学の本や、ドラッカーの本は難しそうでとっつきにくいといった人には、ドラッカーの哲学?の入門書として向いていると思いました。

ただ、小説としては、話が単純な上、ストーリーも出来すぎていて、表現も単純で奥行の深さはないです。
経営学の本としてみると、マネジメントから、有名な文章を抜き出して、ツギハギしただけといった感じで、この本の中身自体から得られるものはあまりありませんでした。

とはいえ、ライトノベルと言えるような本なので、読みやすく、この本をきっかけに経営学に興味を持つ人がでてきたり、企業経営に限らず、マネジメントするという観点から、いろいろ考えるきっかけとなることもあるかとは思うので、広く売れるように話題性のある表紙やタイトルなどをとったのも、良いことなのかもしれないと思いました。

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