2008年12月23日火曜日

森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ 写真展を観てきた

東京都現代美術館に、「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」を観たあと、同時期に行われている企画展示、「森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ 写真展」を観てきた。

こちらも、日本ブラジル交流年の関連事業だそうで、森山大道がサンパウロを、ブラジルを拠点に活動するミゲル・リオ=ブランコが東京を撮影し、その写真および、ビデオ作品が展示されていた。

写真は興味があるものの、あまり詳しくなく、森山大道の名前は聞いたことがあるというか、写真美術館で展覧会があるのを見かけたりしたことがあり、きっと有名な写真家なのだろうと思うくらいで、どういうところがいいのかとか特徴も知らないし、ミゲル・リオ=ブランコについては何も知らなかったので、ほとんど予見のない状態で素直に見れたように思う。

森山大道はサンパウロの街中やそこを行き交う人や棲む人などを撮影していて、白黒の写真はサンパウロの雑多な雰囲気や、人々の思いなどをある瞬間切り取った感じのする作品だと思った。

一方、ミゲル・リオ=ブランコは日本的?というか、変わったものをアップで撮影したり、いろいろなものをコラージュしたような写真で、非常に鮮やかな色にプリントされ、その大きさと共に圧倒される感じの作品が多かった。魚や、よろい、神社のような外から見た日本的なものなどもあるが、形それ自身造形的に綺麗だったり不可思議だったりするものを、非常に鮮やかに捉えている写真だと思った。

それぞれの写真を撮った場所などをビデオ作品としてまとめられていて、それも興味深く見ることが出来てよかった。

展覧会カタログは完売していて、写真に興味がある人には人気のある展覧会だったのだろうと思う。


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