2008年12月29日月曜日

ニコンサロン

先日、蜷川実花展を見た後、新宿にでてニコンサロンによってきた。

ニコンサロンでは、大丸 剛史「東京タワー」、ニコンサロンbisでは谷井 隆太「ものみゆさん」というタイトルで展示を行っていた。

ショールーム側から入ったので、先に、「ものみゆさん」の方をみた。
こちらは、行楽地を撮影したもので、名所や代表的な場所をそのまま、全体的に遠景で露出をオーバー気味で撮影しているのか、明るくて軽やかな、平和で朗らかな感じのする写真だった。
東京国立博物館の本館や、皇居の二重橋、などの名所や、鶴岡八幡宮や横須賀など、私の良く知っている地域が多かったので、写真のよしあし以前に親しみを持てた。
(こちらは日本カメラ12月号にも掲載されているらしいです。)

「東京タワー」のほうは、写真展のタイトルを知らず、展示順から考えると逆方向に観ていったので、東京タワーというタイトルだとは知らず、都内のビルやマンションが作る光景を切り取っている写真だなと思いながら観ていた。
最後に、展覧会にあいさつを読んで、タイトルが東京タワーと知り、断片や写りこみでも、東京タワー全体をイメージできるほど、
東京タワーが日本や東京のシンボルとして強くイメージが培われていることなど、頭の中でのイメージとの関連などを意識した作品らしく、
東京タワーをタイトルとしながら、直接撮るのではなく、ビルの隙間から一部見えていたり、ビルの窓への映り込みなどで、東京タワーをイメージさせることで、部分や影から東京タワーの持つイメージが頭の中で再構成されることを狙った写真ということのようだった。
そこで、改めて観てみると、先ほどはわからなかったけど、窓に東京タワーの一部が映りこんでいたり、ビルが鏡のようになって東京タワーを写していることがわかって、面白かった。
でも、タイトルをみないと東京タワーが写真の中にあることに気づかないものが多かったので、写真家の意図を写真だけからは、汲み取れなかったということにもなるけど。



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