2008年10月10日金曜日

Art of our time を見てきた

上野の森美術館で11/9まで行われている、「Art of our time」展を見てきた。

高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者の作品を展示したもの。
この賞が創設されたのは、1988年で、バブルを謳歌してた頃で企業メセナとかも流行ってたし、国もこれからは文化振興だみたいな状況だったような気がする、、、、

エントランスには、大き目の赤と白の水玉模様の椅子のような塊が設置されていて、良くみなかったけど、草間弥生の彫刻ではないかと思う。(中で展示されていた水玉絵画と模様が同じ感じ)
中の展示は、入り口から、広めの通路沿いにバルテュス、デビッド・ホックニー、リチャード・ハミルトン、ロベルト・マッタときて、最初の広間でアントニ・タピエスにウィレム・デ・クーニング、ザオ・ウーキー、ピエール・スーラージュにアンゼルム・キーファーが展示され、さらに、ラウシェンバーグにエルズワース・ケリー、ゲルハルト・リヒターと続き、
以降も、ジャスパー・ジョーンズをはじめ、最近読んだ現代アート系の本に出てきた有名どころの作品が展示されいいるという、現代アート展でもなかなかみない豪勢な感じ。(単に良く聞く名前だからそういう印象を持ったのかも知れないけど、、、)

特に最初の広間の、大型の抽象表現主義というか、わけわからない大型絵画の展示は、個人的には好みなので感激ものだった。
この展示室の作品たちが印象深かった分、他の部屋も最近読んだ現代アート系の本に出てきた有名どころが展示されいたけど、ジョージ・シーガルやリー・ウー・ファンに草間弥生といった、私の興味を惹く作家の作品もあったが、他の展示室はあまり面白くなかった。
最も、私の趣味だし、特に彫刻はあまり感動しないので、彫刻好きな人はまた見方が違うと思うが、、、
それと、受賞者の作品展示なため、作家のほとんどは1点の展示だったのが少し残念。

とはいっても、私が持っているイメージというか、画集や本などで見たことのある作品のイメージに近いものが多く展示されていて、本物の大きさとか、平面とはいえ厚塗りの作品などは、その質感や、照明の反射などによる印象の違いも感じられてよかった。

あと、あまり作品として鑑賞したことなかったけど、三宅一生の一枚の布とボタンで造るドレスはなんか素敵だと思った。彫刻分野での受賞者となっていて、人型にドレスが着せられているものと、広げたものが展示され、どういう具合にできるのかと思ったけど、一枚の布がボタンで留められて人型に巻きつけられていく様子がCG映像で流されていて判りやすくてよかった。

併設されているギャラリーでは11/2まで、写真展「アトリエのアーティスト」として、受賞者を撮影した写真が展示されていて、作家の顔やアトリエ風景など、名前で知っていても顔や雰囲気を知らなかった作家の写真が見られて興味深かった。

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