2008年10月5日日曜日

ドリームタイム を読んだ

田口ランディ 著、ドリームタイム(2005.2発行)を読んだ。

先月は、小説を読まなかったので、なにか読もうかと思って、この本がなんとなく目に付いたので、読むことにした。

田口ランディさんの作品はアンテナとかモザイクとか富士山などは読んだことがあって、この世とあの世やら、生きることやら、人への気遣いから疲れて、怒りが自分や他人にむかったり、悩みや混乱のなかで模索するような、感じの作品が多かったと思う。
この本は13の短編からなっていて、やはり、日頃、人に気を使ったり、考え始めると大量の言葉で参ったりしてしまう作家である主人公に起きる出来ごとを中心に、人間の生死や神さまに関わるような、不思議なつながりというか体験のようなものについて、いろいろな考えや感じが錯綜する作品だと思う。
これまで読んだ田口さんの本からは、もっと、重いというか、どろどろした感じがする一方で、不思議なことをあっさりした感じでながすような感じが同居するような印象だったけど、この本は、あっさりした面が強いというか、淡々としているような、軽快な感じがした。決して軽い作品ではないのだけれど、、、、

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