2009年2月6日金曜日

展覧会、ピカソとクレーの生きた時代 を観てきた。

先日、Bunkamuraザ・ミュージアムで、3/22まで開催されている、「20世紀のはじまり、ピカソとクレーの生きた時代」を観てきた。

この時代の抽象画が出現したころの平面作品が好きなので、楽しみにしていた展覧会。

この展覧会は、ドイツにある、ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が改修工事で休館する機会に、そのコレクションを借り受けた展覧会。
その州立美術館については、初めて知ったのだけど、近代美術コレクションのその質の高さと、ピカソとクレーのコレクションで知られているそうです。

展示構成は、マティスやブラック、シャガールなどの、20世紀初頭の表現主義的傾向から始まり、ピカソを中心に、ブラック、ファン・グリスのキュビズム的傾向、マグリット、イヴ・タンギュー、エルンストからミロまでのシュールレアリスム的傾向、カンディンスキーとクレーの展開という4章構成。


ピカソもキュビズム的なものから、ボリューム感のある人物、多方面の視点をいれた肖像画など、ピカソらしいものが展示されていたし、
クレーは今回の展示の中心にもなっていて、キュビズム的なものから、スプレーで描かれてやわらかいイメージのもの、点描調のもの、太線の記号のようなものや、晩年の簡素な線描まで、クレーらしさのある作品が展示されていて、良かった。

全体の作品点数自体は60に満たず、クレーの小品が占める割合も多いことから、やや少ない感じもしたけど、どれも、見ごたえのある質の高い作品が多く、エルンストやイブ・タンギュー、カンディンスキーなど、私の好きな作家の作品で、初めてみたものもあって良かった。

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