2008年7月28日月曜日

働くことがイヤな人のための本

(別サイトと同じ内容)
どうも、働くのがイヤな私には、ぴったりの題名の本
たまたま目に止まったので読んでみた。

働くことがイヤな人のための本―仕事とは何だろうか
中島 義道
日本経済新聞社

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この世は理不尽、かといって、考えても仕方ないとか、努力すればいつかは報われるといった欺瞞をいうのは鈍感で善良な市民、と言ってのける。自分のやりたいことを見つけられ、しかも、やり遂げられる人なんてほとんどいないし、やりたいことを続けても、がんばったところで、ほとんどの人は一流になれず、やりたいことを貫くのは、大抵つらく厳しい人生。かといって、引きこもって、何もしないで生きるのも難しいし、長く引きこもると、自分は悩んでいることで他よりえらいという方向になりがちとなる。生まれては死んでいくという不条理を見つめ、そこから目をそらしたりごまかさずに生きて死んでいくというのは、何かを成し遂げたりしていないからこそできること、というような話で、結局、働きたくない人はどうしたらいいかという、回答らしい回答は得られない(当たり前かもしれない)。不条理を見つめ生きていくことということなのかもしれないが、、、

しかし、何のために働くのかとか、なぜ生まれてきて死ぬのか、というようなことを考えずにいられず、そうは入っても仕事はしなきゃとか、そんなこと考えても仕方ないという風に割り切って日々を生きていくことができず、なんで働かなきゃいけないんだとか、つまらない仕事をしたくないし、働きたくないと思ってしまう(単にわがままなのかもしれないけど)私のような人には読んでみる価値はあると思う。
仕事に意味を見出せない20から50代の代表4人との対話の形で語られていて読みやすく、特に前半部分を中心に面白いというか、共感できる部分が多く、一気に読み終えてしまった。

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