2008年7月29日火曜日

出光美術館ルオー展

(別サイトと同じ)
午後から、友人と東博に対決巨匠たちの日本美術展を見に行く予定にしていて、その前に、出光美術館のルオー展を見に行ってきた。
体調が悪く、絵を見ていてもなんていうか、いつものようにいろいろなことが感じられないというか思い浮かばないというか、何か、絵から受ける感じが違った。
ルオーの絵自身がなんていうか、苦悩を抱えたような暗い感じの絵が多いので、体調の悪いときに見る絵ではなかったかもしれない。
だんだん体調が悪くなったので、東博に行くのもやめてしまった。

出光美術館は始めての訪問。
帝国劇場のある帝劇ビルの9Fにあって、専用エレベータであがると受付階にいける。
ルオーの作品はもともと、出光コレクションの代表的なもので、今回は大回顧展として、1910年ごろの初期の作品から、銅版画集や連作油彩画、1950年頃の後期の作品までが数多く展示されていて、ルオーの作品をまとめて見たことはなかったので、特に後期の絵の具を盛り上げた画風への変化もみることができた。
銅版画集や連作油彩画は、一連の作品が壁沿いに並び、壮観な感じもしたが、ルオーらしいといえばルオーらしいのだが、太い線と絵の具を削ったり盛り上げたりした独特の風合いも持った、物語的な画面構成の宗教画で、いくつかは、興味を惹くものの、あまり、じっくり見たくなるような作品でないものも多く感じた。
後期の絵の具を細かく積み上げ、砂を固めたような溶岩のような風合いの絵は、グロテスクな感じもしたが、独特の雰囲気で、ルオーの持つ、少し不気味なような、精神性に訴えるような雰囲気に磨きがかかったように思え、印象にのこった。
ただ、今回は、少し体調が悪かったのもあって、全体としては、あまりいい感じの展覧会でなかった。

今回の展覧会の図録ではないけど、
ルオー (出光美術館蔵品図録)

出光美術館

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